赤ちゃんと子供にメープル

メープルシロップは赤ちゃんや子供にとって理想的な食品

幼児期と味覚


味覚の形成は、赤ちゃんがお母さんのお腹にいるうちから始まり、
幼児期には基礎が形成されます。
早いうちから、確かな質の食品と出会うことが、
子どもの味覚を育てるうえでも、
健やかに成長するためにも重要なことです。


 

プレママの食事

 
お母さんの食べるものが、お腹の中の赤ちゃんを育みます。体重のコントロールも必要ですので効率良く栄養価が摂取出来るバランスのよい食事を心がけましょう。妊娠中に糖尿病が発覚、発症する場合もあります。精製された白砂糖は血糖値が上がりやすく注意が必要です。カナダの動物実験では、ショ糖と比較した結果、メープルシロップでは、ショ糖のような血糖値の急上昇は見らせませんでした。
妊娠したら甘みを諦めるのではなく、選んで上手に取り入れましょう。
 
 

 6ヶ月未満の赤ちゃんとお母さんの栄養管理

 
生まれてからしばらくはミルクや母乳から栄養をとります。母乳育児の場合はお母さんの食事も引き続き重要です。母乳は栄養価だけでなく味も食事によって変わると言われています。またお母さんにとっても出産から身体が元に戻る大切な時期。でも赤ちゃんのお世話で忙しく睡眠不足で体力も消耗しています。簡単で美味しく、他の甘味料と比べて栄養価の高いメープルシロップを使ったレシピをご紹介します。

離乳食が始まったら

赤ちゃんにも安心 メープルシロップ
 
6ヶ月経ったら、いよいよ赤ちゃんも食事にデビューです。まだ消化器官は発達中ですので、少しずつ食材の幅を増やしながら、味つけも少しづつ行います。ただし、1歳未満の赤ちゃんには、はちみつはあたえないこと。これは、乳児ボツリヌス症(※1)を起こすことがあるためです。メープルシロップは、ボツリヌス菌の心配はありません。また、赤ちゃんにはなるべく砂糖をあたえないようにしましょう。もし必要であれば、より良い選択肢としてメープルシロップがあげられるでしょう。メープルシロップには240種類ものフレーバーとアロマが含まれていると言われ、同時に高い栄養価(表1)も摂取出来ます。


1歳になったら

栄養を食物からのみとるようになり、心もからだも大きく育つ時期です。栄養のバランスに気をつけてあげましょう。国民健康・栄養調査によると(※2)、1歳~19歳までの子どもに不足している栄養素は、カルシウム。逆にとりすぎが心配されているのは食塩です。

メープルシロップは、カルシウムと、余分な塩分を排出するはたらきのあるカリウムが、はちみつやグラニュー糖より多くふくまれている甘味料(表1)。子どもの健康と、おいしさのために、料理やおやつにつかう甘味も、栄養と味を意識して選びましょう。

~先住民から受け継がれたメープルシロップ~

その昔、新しい土地で生きていくためには、その土地に暮らす先住者の生活の知恵が必要でした。その受け継がれた知恵は、何代にも渡って育くみ洗練され、今日に至っています。
カナダ産メープルシロップもその一つ。風邪をひいた時など、体調管理のためにメープルシロップを利用していたとも言われています。
現代では健康を気遣う母親達により、子供達への楽しい食卓作りにメープルは大活躍です。

(表1)メープルシロップ栄養価比較表


※上図はメープルシロップの数値を100としています。


メープルシロップは安心な食品

カナダ産メープルシロップは安全
 

メープルシロップは、カナダの美しい森が育んだ、着色料や添加物を含まない天然の甘味料です。カナダではメープルの森は、生態系や 環境をまもるため厳しく管理されており、農薬や除草剤などもつかわれていません。その森で育ったメープルの樹液からつくられるメープルシロップは、さまざ まな基準をクリアした高品質なものだけが、私たちの食卓に届くのです。食の安全が不安視される今、メープルシロップは、安心して子どもにあたえられる貴重な食品といえるでしょう。

ご利用方法

メープルシロップを使った子供のおやつ メープルシロップを使った朝ごはん メープルシロップを使ったお弁当

メープルシロップのつかい方は簡単。レシピのお砂糖やみりんを、メープルシロップにしてみましょう。和食とも相性が良く、深い奥行きと上品な甘みが、いつもの料理に豊かな味わいをもたらします。メープルシロップは液体なので、溶かす手間がなく、すぐに素材に混ざるのもうれしい、つかいやすい甘味料です。毎日の食卓にメープルシロップをとりいれて、子どものからだと、味覚の成長を健やかに育みましょう。

(表2)1日の砂糖の摂取目安量
(お料理やおかしなどに1日につかうお砂糖の総量の目安値)

※成分値は、五訂増補日本食品標準成分表および日新製糖株式会社発表データより換算註)各砂糖だけをつかう場合の1日の上限摂取量の目安です。

※ 1 乳児ボツリヌス症:乳児がボツリヌス菌芽胞を何らかのかたちで摂取することで起こります。1歳未満の乳児は腸内細菌叢(さいきんそう)が未発達のため、ボツリヌス菌の芽胞 が腸内で発芽増殖することがあり、これによって産生した毒素が原因となって、神経麻痺などを起こします。重症の場合は、死に至ることもあります。また乳児 突然死症候群の原因のひとつともいわれています。主な感染経路は、はちみつのため、食品衛生上、1歳未満の乳児にはハチミツを与えないよう指導されています。

※2 平成17年厚生労働省国民健康・栄養調査報告より

監修: 安中千絵(あんなかちえ)
管理栄養士・フードコーディネーター、味覚教育法「ピュイゼ・メソッド」をフランスで学ぶ

The Science
Behind Maple
科学に裏付けされたメープルのレシピ

研究者は、メープルシロップの自然な組成がもっている人間の健康を支える潜在的な力について研究しています。