フィットネスコラム ランニングコーチ 岩山 海渡

実走!! レースを振り返り

《実走!! レースを振り返り》

つくばマラソン(11月23日・茨城県)で快走を見せたメープルランナーズたちの中でも、3時間、3時間30分というハイレベルの目標をクリアした高野さんと宮本さん。彼らの成功のポイントを探る。
 
 
 

偏りがちな栄養をメープルでカバー! 35㎞以降粘って3時間30分切り

高野善明さん / タイム:3時間26分16秒
 
つくばマラソンに向けて、週3回の通勤ラン、週末には30㎞程度の峠走(アップダウンの激しいロードの山道で行う距離走)を行いました。その際に150mlの麦茶に大さじ1杯のメープルシロップを入れたドリンクを摂取。程よい甘味、特に追い込んだ後の口当たりが気に入っています。
手軽にビタミンやミネラルを補えるのも、外食が多く栄養が偏りがちな自分には嬉しいですね。レース本番では、ハーフで1度きつくなりましたが、35km付近で持ち直してなんとか3時間30分を切れました。
   
 

スタート前のメープル+前半ペース抑えめで、サブスリーの自己ベスト

宮本輝さん / タイム:2時間51分01秒
 
普段のレースではオーバーペースで入ってしまうことが多かったのですが、レース当日は中盤までは身体が重かったこともあり、前半を抑えて走りました。1時間23分でハーフを通過したころは身体も軽くなっていましたが、トレーニングは最長30kmまでだったので、そこからがきつかったですね。でもレース前にメープルエナジーバーやメープルクリスピーバーを摂ってエネルギーチャージしていたので、粘って最後は自己ベストを5分更新してゴールできました。トレーニングでは、主に調味料として活用し、豚と牛肉と人参の煮物などを作ってみました。肉の旨味と人参とメープルシロップの相性が良くて美味しかったですよ。
 
 

「ランニング習慣の継続と“ちょうど良いペース”が快走を生んだ」

(岩山海渡コーチコメント)

 今年のつくばマラソンは例年よりも気温が高く、11月の大会としては厳しい気象条件となりました。多くのランナーが暑さに苦戦する中、お二人の結果は日頃の努力の賜物だと思います。
 高野さんは通勤ランを通じてランニングの習慣を失わなかったことが終盤の粘りにつながった要因だと考えられます。「継続は力なり」という言葉が示すように、マラソンはどれだけ積み重ねてきたかが問われるスポーツです。そうした積み重ねがあってこそ、30kmの峠走をこなすことができ、またそれがマラソンを走る身体を作り上げたと言えます。
 宮本さんは自分の力を出し切る“ちょうど良い”ペース配分で前半を走れたことが自己ベストにつながったのでしょう。ただ、ご本人の感覚では“抑えて”いたようなので、そこにまだ感覚のズレがあるのかもしれません。今後さらに記録を向上させるためにも、自分が最後までしっかり走り切れるペースを掴んでおくことが、次のレースでも成功するために必要だと考えられます。
 5回にわたってお送りしたコラムは今回が最終回です。しかしこの短期間ですべてを語れるほどマラソンのトレーニングは浅くありませんし、「これが正解」という答えもありません。自分自身に合ったトレーニングは試行錯誤を繰り返して探していくものだと思います。そのためのヒントとして、このコラムの内容が少しでも役立てば幸いです。